ベッドをはじめとしたカビで、特によく見かけるのが「黒カビ」。
家具に黒いシミのようについてしまいます。
でも、「黒カビ」とは一体どのようなカビなのでしょうか。
その特徴について解説しましょう。
一口に「黒カビ」といっても、1種類だけを指すものではありません。
コロニーが黒く見えるカビをまとめてこう呼んでいます。
家具によく生えているのはそのうちの「クラドスポリウム」というカビです。
クラドスポリウムの中でも多数の種類に分かれていますが、大雑把な性質は似たようなものなので、本稿ではまとめて「クラドスポリウム」と呼ぶことにします。
カビは総じて湿気を好み、湿っているところにはどこにでも生えます。
繁殖しやすい温度は20〜30度の暖かい気候です。
普段は目に見えないほどの小さな胞子の形で空中を漂っていて、湿気の多いところで繁殖してコロニーを作ります。
黒カビはこのコロニーが目に見える黒いシミのような形になるのです。
家の中でも畳から家具から、壁や水回りといった幅広い場所に生えます。
食品にも生えますので、ベッドの上でお菓子を食べて食べこぼしがフレームに挟まったまま、、なんてのはカビのリスクを高めますよね。
直接毒は出しませんが、アレルギーの原因にはなります。
あちこちにすぐ生える黒カビことクラドスポリウムですが、さほど強いカビでもありません。
熱にも弱く、アルコールにも弱いです。
このため、黒カビ用のカビ取り剤にはエタノールを含む製品が多いです。
20度を下回ると生えにくくなる(全く生えないわけではないです)ので、食品は冷蔵庫で保存することが黒カビ防止の対策の1つです。
涼しく風通しをよくすることも、カビ防止につながります。