木製家具によく使われる代表格の一つ、パイン(松の木)。
テーブル、棚と幅広い木製家具に使われます。
すのこベッドにもよく使われますが、そのメリットやデメリットはどこにあるのでしょう。
パイン=松の木は針葉樹ですので、桐のような広葉樹に比べれば育ちが早いです。
同じ針葉樹でも、じっくり時間をかけて育てられるヒノキと比べれな出荷できるようになるまでは早いです。
パインの種類や育て方によっては、30年という木材としては破格の短さで出荷できるものもあります。
日本国内でも流通している多くのパイン木材は、北米のような広い国土の国からの輸入品が多いです。
ですから、広い国土で大量生産したものを輸入することが可能になっています。
こういったこともあり、パイン材の家具は比較的リーズナブルです。
シングルベッドなら1万円前後で買えるものも珍しくありませんし、激安ブランドならもっと安いです。
ニトリやIKEAといった、比較的お手頃価格の大手ブランド家具でも多く使われています。
もちろん同じパインといっても、種類が多数ありますし仕上げ方も違いますから高いものはやはり高いです。
もう一つ、パインの特徴といえばその心地よい香りです。
針葉樹は香りが強いものですが、パインも香りが強いです。
木材としてのパインの特徴の一つに「柔らかい」という点があります。
この柔らかさは、加工のしやすさや手触りの良さといったメリットでもあります。
DIYですのこ加工品を作りたいときにも、初心者にも作業がしやすいですね。
しかし、この柔らかさは強くぶつけたりすると凹みやすいという欠点にもつながります。
すのこベッドだと、特にすのこが割れないか心配になってしまいます。
もちろん、パインでもその材質を生かし、日本の湿気の多い風土を計算に入れて加工された丈夫なすのこベッドも多くあります。
ですから必ずしも「パイン=壊れやすい」という訳でもありません。