昔から木製すのこの材料として定番中の定番といっても良いのが桐。
桐というのは、木材としてどのような特徴がありどのようなメリットがあるのでしょうか。
落葉広葉樹で、日本でも北海道南部以南の幅広い地域で木材用に栽培されています。
世界でもアメリカ、中国、南米と大変広い地域で生産されています。
紫色の花をつけ、種を広い範囲に飛ばすのでよく増えます。
成長も早く、10mほどの高さになります。
色は少しくすんだ白っぽい色をしています。
軽くて柔らかく加工しやすいので、DIY初心者にも扱いやすい木材の一つ。
虫もつきにくく、他の木材より発火点が高めで燃えにくくなっています。
湿気が多めの時は水分を吸収し、乾燥してくると水分を吐き出します。
このため、屋内の湿気を調整する能力もあるのです。
ヒノキ木材は腐りにくく、軽い割りに強いです。
このように良いことづくめのように見える桐木材ですが無論欠点もあります。
樹液が多いせいで黒ずみやすいことです。
この欠点への対策としては、風雨にさらしての「アク抜き」が行われます。
そのため仕上げに手間のかかる木材でもあり、コストもかかってくるためお値段も安くはないです。
このように大変使いやすい木材であるため、幅広い用途に使われています。
すのこ用の定番材料の一つで、加工しやすいためすのこをカスタマイズしての簡易すのこベッドも作りやすいです。
もちろんそれ以外の日常使う家具にも多く使われます。
桐の箪笥は嫁入り道具の定番とも言われてきた高級タンスです。
その他にもダイニングテーブルや箪笥以外の収納家具用にも定番の材料です。
音の響きの良さを生かし、スピーカーのようなオーディオ用のパーツなどにも使われています。