公共施設には、災害時にベッドとして使えるようにしたソファが置いてあることがあります。
どんなソファベッドで、どんな場所に置いてあるのでしょうか?
家庭用のソファベッドとどんなところが違うのでしょうか。
まず多く設置されるのは病院の待合室です。
災害や大規模事故で搬送される患者さんが急増するといつもある病室のベッドでは間に合わないので、この時にソファベッドを臨時にベッドとして使います。
そのほかにも災害時には避難所となりうる公共施設に置かれます。
基本的には横長タイプのシンプルなデザインが多いですが、ソファ使用時に一人掛けになるタイプもあります。
内部に災害対策用品を収納できるタイプのものもあります。
こうした災害対策用のソファベッドは、あまり一般の家具メーカーからは出ていません。
医療用品メーカーなどにより専用の製品が作られています。
まず、こうしたソファベッドを置く場所は土足で歩くことも多いです。
なので足があることはまず第一に必要な条件。
フロアベッドタイプが置かれることはまずありません。
家庭用のソファベッドだとふかふかしたもの、クッションがセットでついたものも多くあります。
しかし災害対策用ソファベッドだと、その上で怪我をした人や病気になった人の治療に当たらなければいけないこともあります。
ですから作業のしやすさや清潔の保ちやすさが第一ですので、シンプルな作りであることが必要になりますからクッションはついておらずシンプルな構造になっています。
材質も拭き取りやすいビニールレザーなどで仕上げてあることが多く、ファブリックや普通の家具にあるような仕上げのレザーはまず見かけません。