跳ね上げ式収納ベッドで、よく「ガス圧」という言葉を聞くと思います。
ガス圧ってなんでしょう?
ベッドにガスを入れていて、大丈夫なのでしょうか?
ベッドのどこにでもガスが入っているわけではありません。
跳ね上げ式ベッドを開ける時、上部を支えている棒のようなもの「ダンパー」があると思います。
そのダンパーの中にガスが封入されているのです。
ガスに圧力をかけると、ガスはそれに反発する力「反力」を生み出します。
この反力を利用して、重いものを少ない力で持ち上げられるようにしたガスを封入したダンパーを使うのが「ガス圧式」と呼ばれます。
基本的には、車のボンネットの開閉と同じ仕組みになっています。
オフィスチェアやベッドなど家具のダンパーに使われているガスは、多くの場合窒素です。
普通の空気ですと、酸素が混じっていますのでダンパーを構成する材料が錆びやすいです。
ですからダンパー用には窒素のみを使うことが多いです。
もし外に漏れたとしても、毒ガスになることはありませんし爆発するわけでもありません。
窒素だと安定していますし、可燃性でもありません。
分子が酸素より大きいので、漏れにくいのも利点です。
もし外に漏れたとしても、毒ガスになることはありませんし爆発するわけでもありません。
ですから、ガスそのものが害を及ぼすことは少なくとも家具ではそうそうありません。
外国ではオフィス用の椅子のガスダンパーが爆発した事例もありますが、そちらは可燃性のガスを使っていた可能性が高いと思われます。
日本国内では、ガス圧のベッドが爆発したという事例はほとんど報告されていません。
国産ベッドでしたら、普通に使っているぶんには問題はないでしょう。