アジアン家具に使われるアバカとは

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アバカってなあに？

アジアン風の家具などで「アバカ」という言葉をよく聞きませんか？
日本ではなかなか馴染みのない材料ですが、いったいこれはどういった意味なのでしょうか。

その原料や使い道についてくわしく説明していきたいと思います。

アジアン家具

アバカはショウガ目バショウ科バショウ属,の植物の一種で、和名を「マニラアサ」と呼びます。

「アサ」という和名を持ちますが、どちらかというと麻よりもバナナに近い植物です。

湿気のある土地を好む植物ですが、かといって水に浸りすぎるところでもうまく育ちません。

フィリピンやエクアドル、ボルネオなどの熱帯地域に生える、高さ5〜7mの大きな葉を持つ多年草で、大きく広い葉が目立ちます。

「葉鞘」という、茎を包む部分を繊維として利用します。
使い道的には麻と似ていますね。

植えてから約3年で収穫出来るようになり、3〜8ヶ月ごとに収穫出来ます。

根は残しておき、葉の部分だけを刈り取って使いますので、何回も収穫することができます。

アバカからとれる繊維は軽くて太陽にも水にも強いという特徴を持ちます。

フィリピンではかつてこれをより合わせて綱に仕立て、船舶用のロープとして使っていました。

現在ではその丈夫さ、耐水性を活かして、編み込んでバッグなどにも愛用されています。

その他にもティッシュペーパーケースや紙スタンドのような雑貨類にも使われています。

家具ではアバカを編み込んだもものを、ベッドやソファ、カフェテーブルなどのフレームとしてもよく使われています。
手触りがよく、見た目もいかにも南国風！って感じになりますよね。

編み目も見ために美しく、編み込みのスキマ感が涼やかな感じになりますので、アジアンリゾート風のインテリアにはぴったりです。

ご家庭用にはもちろん、ドミトリーやペンションなどのロビーや談話室、アジアン風のエステやスパ、ホテルや銭湯、温泉施設などの大浴場の脱衣所や休憩所等にもおしゃれでよく合いますね。