開放感あふれる低いベッド、フロアベッド。
でも、足腰の調子がよくない方にとっては「ちゃんと腰掛けられたり起きられる?」と心配なものです。
ベッドが低いと、足腰への負担はどうなるのでしょうか。
足腰の調子が悪いとき、布団を敷いて床で寝ていると起き上がるのがきつい!と思ったことはありませんか?
床に寝た状態から体を起こし立ち上がるとき、まず座る状態まで持っていく必要があります。
それから膝に力を入れ、立ち上がります。
健康なときにはなんでもない動作ですが、足腰を痛めていたり、体重が重すぎるとこの動作の量の多さがこたえてくるのです。
特に膝を痛めていると、立ち上がるのにうまく力が入らないですからね。
それでは、低いベッド・フロアベッドから立ち上がる時はどうでしょうか。
フロアベッドのフレームは、高めのものは30cm〜低いと8cmくらいです。
これに16cmの厚みのマットレスを足すと、低いと22cm前後になります。
大人の男性でひざ下の長さは概ね45cm前後。
低いベッドに座ると、お尻が膝より低い位置にくることになります。
ここからエイっと起き上がるとなると、膝にもっと力が入ってしまいます。
膝や腰の調子が悪い人にはかなり負担がかかってしまいます。
布団敷きタイプのフロアベッドですと、マットレスよりずっと薄いですからもっと低くなります。
ですから、腰や膝の調子が良くない人や体重の重すぎる人にはあまり低いベッドはお勧めできません。
フロアベッドを使い始めたあと、何か事故や病気で膝を痛めた、という場合もあると思います。
マットレスを干す作業を手伝ってくれるご家族がいらっしゃれば、厚みのあるマットレスを使えば多少高さが出て、膝への負担が軽減できるでしょう。
一人暮らしでどうしてもキツい、という場合は普通の高さのベッドへの買い替えも検討しましょう。
足の長さを付け替えられるタイプのベッドなら、高めの脚に付け替えましょう。